アーティキュレーションその2~マルカート、テヌートスタッカート、スタッカーティシモ

前回、「タンギングをするところとしないところ〜アーティキュレーションの基本」においてアーティキュレーションの基本的な記号のテヌート、スラー、スタッカートなどについて説明しました。


今回はその2として、少し細かいアーティキュレーション記号についての記事です。

正直言ってポピュラーの譜面ではまったくお目にかからないものもあります。

私自身「そういう意味もあるのか!」というものもありとても勉強になりました。


マルカート≒「ノンレガートで」という意味だと思っていました。


まず、マルカートという「語句」です。


私はこの「マルカート」という言葉は「レガート(スラーもしくはテヌート)にしないで少し音と音の間を空けてね」くらいの意味だと思っていました。

そういう意味で使われることは多いようなのですが、正式な意味としては「《印をつけた、の意》音の一つ一つをはっきりと奏すること。」なのだそうです。

そして、マルカートそのものを表す記号は「marc.」と書いてあればもちろんそうですし、「>」と「^」も大きいくくりの中ではマルカートを表す記号なのだそうです。

話がよくわからないですよね。

要はマルカートな表現手法の一つとしてアクセントや山型アクセントがあるようなのです。

なので私が思ってた「ノンレガートで演奏」マルカートを表現する一つの手法のなのですね。
これは思っていたよりも広い意味を持つ言葉ですね。
 
なのでなんとなく「この音はマルカートでやろう!」という話になったら

「ちょっと待て。それは強く吹くのか。少し短く吹くのか。それともその両方?」

と聞いてグループ内で意思の統一をした方が良さそうですね。


メゾスタッカート・テヌートスタッカート


私はこの記号は「テヌートスタッカート」だと思っていましたが「メゾスタッカート」とも言うそうですね。

 

意味としては「テヌートとスタッカートの間くらいの長さ」だとか「3/4くらいの長さ」だとか・・・「そんなもん作曲家による違いがあるし時代考証が必要だ」だとか・・・よくわかりません。

 

でもざっくりとした理解では「3/4(75%)くらいの長さ」で吹けばいいんじゃないですかねー?

 

そして、これがノンレガートと何が違うかと言われたら・・・細かいことを言うとキリがないですが、初心者の認識としては特に大きな違いはないと考えてOKだと思います。

 

ちなみにスラーとスタッカートがついている下の画像のような記号。 


メゾスタッカート

これもメゾスタッカートと呼んでいいようですね。

奏法も同じです。


スタッカーティシモ~とりあえず1/4の長さと覚えましょう。


スタッカーティシモ

この記号はスタッカーティシモといいます。

 

一般に音価の4分の1(25%)の長さ分鳴らすと説明されてはいますが、実際はもっと短くされることが多いようです。

 

そして楽典の本によっては「^」もスタッカーティシモだと説明されている場合もあり、とにかく色々です。

 

ですがこの記号が基本的にはスタッカーティシモだということですね。



色々な説や解釈があり、わけがわからなくなってきました。ですが、単純化して考えるとこういう事になります。


前回と今回のアーティキュレーションの記事を書くにあたり改めて色々と調べてみましたが・・・アーティキュレーションの解釈は本当に様々なので、私自身がだんだんと混乱してきました。

 

しかし、このブログは「初心者のための」というテーマで作成していますのであえて単純化して整理してみました。

基本的にはこのような認識で7割くらいは間違っていないと思います。

 

ここにマルカートやメゾスタッカート、山型アクセントがそれぞれの曲の解釈やローカルルールなどで入ってくるという感じではないでしょうか。

 

はあ・・・このアーティキュレーションの記事の作成は非常に骨が折れました。

でも私自身にとってもたくさん勉強になることがありました。

 

以上が「アーティキュレーション~応用編~」でした!

この記事が皆さんの楽しいサックスライフのお手伝いとなれば幸いです。

 

ここまでお読みくださいましてどうもありがとうございました。

 

 

 

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この記事の執筆者


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