こんにちは。長内です。
本日は8分の6拍子を学習していきます。
この拍子は8分音符が1小節の中に6つ入る拍子ですが、数え方に少しコツがありますので、それを学習していきます。
また、新しい記号もいくつか出てきますのでそれも学習していきましょう。
使用教材
楽譜の苦手な方でも基礎から確実にじっくりとサックスの演奏方法を学んでいける本です。
私のレッスンでは、初心者の方には必ずこの本を使って指導させていただいています。
本日からこの教材も使用していきます。
この曲集は階名(ドレミ)があらかじめふってありますので、楽譜の苦手な方でも、曲の演奏を楽しんでいただけます。
また100曲近くの様々なジャンルの曲が収録されていますので、初心者の方が曲を練習しながら、色々な音楽に触れていくことができます。
この記事の対象の方
- 「サクソフォーン教本」「初級アルトサックスレパートリー曲集」を購入済み
- サクソフォーン教本のLesson10(p.58 練習曲7)まで学習済み
- 8分6拍子をまだ学習していない。
第19回目のレッスンの内容
- 基礎練習(チューニング・ロングトーン・タンギング・音階練習)
- 8分の6拍子 練習曲1・2
- フェルマータ・8分休符 練習曲3
- ナチュラル・練習曲4
- 雪はしんしんと
- 草競馬・おお、スザンナ
この記事の執筆者
私、長内(オサナイ)は中学生の時にサックスを始めて、その後愛知県立芸術大学という大学でクラシックサックスを専門的に学びました。
卒業後はヤマハの大人向けのポピュラーミュージックスクールで講師として仕事をし、現在は私個人の音楽教室でサックスの指導をしています。
サックスの演奏歴は約25年です。
1.基礎練習(チューニング・ロングトーン・タンギング・音階練習)
✔チューニング
チューニングは毎回練習をし始める前に行っていますが、寒い時期は楽器が冷えているため、音程が低くなっています。
しばらく練習をして楽器が温まってきたところで、再度チューニングを行いましょう。
✔ロングトーン
2オクターブの音域でロングトーンを行います。
今回はすべての音をチューナーを見ながら音程を合わせてみます。
- ファより下の低音域はチューナーの針が真ん中にギリギリ合うか、-10くらいまでの範囲入っていれば結構です。
- オクターブキーを押さないソラシドの音はなにも考えなくても大体合うと思います。
- オクターブキーを押したレ~ファの音域はとても高くなると思います。口をゆるめたり、口の中の容積を広げたり、息の方向を下に向けたりして音程を下げましょう
- オクターブキーを押したソより上の音域は低くなる方、高くなる方どちらもいらっしゃると思います。どちらも腹圧がかかってなく息の量が足りないとおこりますので、まずはしっかりと息を入れましょう。
✔タンギング
前回と同じパターンで、今日は低音域をタンギングしてみましょう。
低音域になると息が足りなくなってくると思いますので、難しい場合は8分音符4は4つのみでタンギングしてみましょう。
✔スケール(音階)
今日も音階を練習していきましょう。
ハ長調はp.50の4分音符の動きでも練習していきましょう。
2.8分の6拍子 練習曲1・2
✔8分の6拍子のカウントの仕方
Lesson11では8分の6拍子の楽曲を扱っていきます。
この拍子は8分音符が1小節に6つ入る拍子です。
この拍子は、テキストの記載のように
「123 456」
とカウントしても良いのですが、これはもしかするとあまり一般的ではないかもしれません。
大体は
「123 223」
というように付点4分音符を一つの単位として、2拍子ととらえて拍を感じるよう指導されることが多いです。
なので、曲のカウントをするときも、
「イチ・ニ・サン。ニー・ニ・サン。」
とカウントを取るようにしてみてください。
✔練習曲1
8分の6拍子の練習曲です。
付点4分音符で音をのばしている時に拍を見失わないように気をつけましょう。
8分の6拍子では、付点四分音符は8分音符を単位として3拍としてとらえて考えます
。
✔練習曲2
こちらも8分の6拍子の練習曲です。
アーティキュレーションの指示がありますので、スラ―が途切れている箇所でのタンギングを忘れないようにしましょう。
3.フェルマータ・8分休符 練習曲3
✔フェルマータ
練習曲3の二段目・二小節目の二つめの音にこのような記号が出てきます。
これはフェルマータと言って
「音や休符を本来の長さ以上にのばす記号」
です。
どのくらいの長さをのばすのかというのは、特に決まりはないのですが、およそ2倍から3倍くらいと考えます。
音楽的に程よい長さで演奏をしてください。
✔8分休符
この記号は八分音符分の休みの記号です。
つまり、0.5拍分の休符です。
✔練習曲3
上記の二つの記号が出てくる練習曲です。
また、調号に二つの#がついていますので、この曲はニ長調です。
ファ・ドの#をに気を気を付けましょう。
4.ナチュラル・練習曲4
練習曲冒頭で「ナチュラル」という記号が出てきます。
これは臨時記号の一つで、♭や#の効力をなくし、音の高さをもとに戻す記号です。
つまりこの譜例の場合ですと、調号としてついているミの♭の効力をなくし、普通のミの音を演奏すれば良いです。
また臨時記号の一つですので、ナチュラルも1小節の間でしたらずっと有効です。
✔練習曲4
ナチュラルの付いた練習曲です。
まず、この曲は調号としてシとミの二つに♭がついています。
なので、シやミの音にナチュラルがついていますが、その音は通常の音に戻してください。
【BisキーとSideB♭のどちらを使用するか】
ここで、シ♭とシ♮の二つが隣合うフレーズが出てきますので、BisキーとSideB♭のどちらのキーを使用するのかという問題が発生してきます。
まず基本的には、曲の冒頭からBisキーの上に指を置いておくようにしておいてください。
しかし、シ♭→シ♮というように半音で動いている部分に関してはBisキーだと指を滑らせる必要があり、あまり動きとしてスムーズではありません。
なので、3段目1小節目のこのフレーズ
ここの動きは必ずSide B♭で練習を行いましょう。
5.雪はしんしんと
✔慣例で付ける♮
8分の6拍子のアンサンブルの練習曲です。
「先生」パートをよく聞きながら練習を行いましょう。
2段目の2小節目の最初の「ド」の音にカッコ付きで♮がついています。
これは、前の小節の臨時記号のド#がもう効力がないということを示しています。
臨時記号は1小節しか有効ではないので、本来は必要のない記号ですが、慣例として臨時記号がついた次の小節には♮を付けて表記をすることがあります。
6.草競馬・おお、スザンナ
✔p.26 草競馬
速いテンポの曲ですので、指定された♩=130では難しく感じるという場合はテンポを落として練習をしてください。
✔p.27 おお、スザンナ
この曲も比較的テンポが速いため、まずはゆっくりから練習をしてみましょう。
以上で第19回目のレッスンは終了です。
色々な記号が出てきて、曲も複雑になってきました。
練習するときに一番大事なのは
「ゆっくりから正確に練習する」
ということです。
一足飛びに上達をしようと思っても必ずその先で行き詰まります。
わからないことがあれば、テキストやGoogle検索などで調べて、必ず解決させてから次に進みましょう。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。
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