問題7・8 解答・解説

問題7 解答・解説

複音程の音程を判別する際は、一方の音を1オクターブ移動させて音程を判別したのちにその音程に7度を足すとその解が得られる。

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は完全5度


元の音程はそれに7度を足した音程であるので


解は完全12度。


以下、同様に下方の音を1オクターブ上げる方法で考えていく。


(2) 

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は長2度

元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は長9度。


(3)

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短2度

元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短9度。


(4)

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は減5度

元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は減12度。


(5)

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短3度

元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短10度。


(6)

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短7度

元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短14度。


(7)

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短6度

元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短13度。


(8)

下方の音を1オクターブ上げて生成される音程は短7度

元の音程はそれに7度を足した音程であるので、解は短14度。

問題8 解答・解説

転回音程の解法は複音程とは少し異なるので注意が必要。

転回音程の場合は上方の音を1オクターブ下方、もしくは、下方の音を1オクターブ上方へ移動させる必要がある。


このようにそれぞれ反対方向へ動くことになる。

 

また、以下の計算式によって導く方法もある。 


 9-元音程の度数=転回音程の度数

 

完全↔完全

長↔短

増↔減

重増↔重減



(1)の場合

元音程は完全4度


  • 9ー4(元音程の度数)=5(転回音程の度数)
  • 完全音程→完全音程であるから


転回音程は完全5度

 

以下、この計算式によって解を導いていく。

 

(2)

元音程は完全5度

  • 9-5=4
  • 完全音程→完全音程

よって転回音程は完全4度

(3)

元音程は長7度

  • 9-7=2
  • 長音程→短音程

よって転回音程は短2度


(4)

元音程は長3度

  • 9-3=6
  • 長音程→短音程

 

よって転回音程は短6度


(5)

元音程は短6度

  • 9-3=6
  • 長音程→短音程

 

よって転回音程は長3度



(6)

元音程は減5度

  • 9-5=4
  • 減音程→増音程

よって転回音程は増4度

(7)

元音程は完全8度

  • 9-8=1
  • 完全音程→完全音程

よって転回音程は完全1度