前回に引き続き初心者の方を対象に、大室勇一氏が著した「サクソフォーン教本」を使って実際のレッスンを模した内容で、記事を書いていきたいと思います。
第1回をまだ読んでいらっしゃらない方は、ぜひまずそちらからお読みいただければと思います。
【前回の記事】
初心者向けのサックスレッスン 第1回 楽器の組み立て~音出し
使用教材
楽譜の苦手な方でも基礎から確実にじっくりとサックスの演奏方法を学んでいける本です。
私のレッスンでは、初心者の方には必ずこの本を使って指導させていただいています。
この記事の対象の方
- サックスの組み立て方、構え方、しまい方は教わった
- 体験レッスン、もしくは通常レッスンを1回は受講した
- 楽器は購入済み、もしくはレンタルしている
- ソ・ラ・シ・ドの指づかいをこれから習う、もしくは習ったばかり
- 「サクソフォーン教本」を購入済み
第2回目のレッスンの内容
- 前回のおさらい
- シ・ラ・ソの音を使った簡単な練習曲【練習曲4・5】
- 2分音符・シ⇔ソの跳躍を使った練習曲【練習曲6~8】
- ソ・ラ・シ・ドの4つの指を使った練習曲【練習曲9・10】
この記事の執筆者
私、長内(オサナイ)は中学生の時にサックスを始めて、その後愛知県立芸術大学という大学でクラシックサックスを専門的に学びました。
卒業後はヤマハの大人向けのポピュラーミュージックスクールで講師として仕事をし、現在は私個人の音楽教室でサックスの指導をしています。
サックスの演奏歴は約25年です。
1.前回のおさらい
最初のうちは必ず初回レッスンの内容を何度も復習
まずは前回のおさらいをします。
私のレッスンでは最初の三回くらいの間は初回にやった内容をおさらいすることにしています。
内容としては
- 楽器の組み立て方をもう一度確認
- マウスピースとネックで吹いたときにラ♭が鳴っているか確認(アンブシュアの確認)
- 楽器の構え方を確認
- Lesson1練習曲1~3を音出しがわりにやる
という感じです。
独学で練習されている方も、もう一度確認してみてください。
音の質にもこだわってみよう
そして今回、「Lesson1の練習曲1~3」をやるのは二回目ですので、テキストのp.19に書かれている三点に気をつけながらやってみてください。
要約すると
- 音の出だしをきれいに
- まっすぐ音をのばす
- 音の処理をやわらかく(ブツ切りにしない)
という感じですね。
もう一度このページはよく読んでみてください。
読み終わりましたら、次は練習曲4に進みます。
2.シ・ラ・ソの音を使った練習曲4・5を演奏してみよう
1.練習曲4・5に入る前にシ・ラ・ソの音を6拍のばす練習をする
練習曲4からは音を合計6拍のばす必要があります。
♩=72のテンポで音を6拍のばすこと自体が難しいと、練習曲4が非常に難しく感じられると思います。
音をまっすぐのばす練習(ロングトーン)を繰り返し行って、まずは余裕をもって6拍のばせるようにしておいてください。
2.シ・ラ・ソの指づかいをマスターする。
練習曲4の練習を始める前に、あらかじめ指だけでトレーニングをして、動きを覚えておきましょう。
- シ⇔ラの動きを指だけで練習してみてください。それができたら実際に音をならして練習します。
- ラ⇔ソの動きも同様に行います。
以下の動画を見て練習方法を確認してください。
3.楽譜の記号を確認する
楽譜が苦手な方はp.19の下にある「新しく出てきた記号」という箇所をよく読んでおきましょう。
特に音符の名前と拍数はきちんと覚えていただきたいのでここでも提示させていただきます。
【全音符・・・4拍】
この白玉だけの音符は、「全音符」といって「4拍のばす」記号です。
【2分音符・・・2拍】
そしてこの棒がついた音符は、「2分音符」といって「二拍のばす」記号です。
【音をのばす長さ】
音をのばす長さは「次の拍に入るギリギリまで」のばします。
なので、
- 4拍のばすときは5拍目(次の小節)に入るギリギリのところまで
- 2拍のばすときは3拍目に入るギリギリのところまでのばします
このことは忘れがちなのでよく覚えておきましょう。
4.楽譜が苦手な人はまず階名(ドレミ)で読んでみましょう
まだこの段階ではシ・ラ・ソの三つの音しか出てきていませんが、それでも楽譜を見て、瞬時に音の高さがわからないという方もいらっしゃると思います。
そのような方は、楽譜にドレミを書くということはせずに、一度声に出してドレミで歌ってみましょう(ここの場合はシラソ)
ドレミでスムーズに歌えないものは、正直言ってサックスで吹くのはもっと難しいと思います。
根気よくやってみてください。
以下に練習曲4と5の演奏の動画を掲載しましたので、それに合わせてまずは歌うところからスタートしてみてください。
3.二分音符・シ⇔ソの跳躍を用いた練習曲6・7・8を練習してみましょう。
楽譜が苦手な方はやはりまずドレミで歌いましょう
楽譜が苦手な方はまずドレミで歌いましょう。
こちらは全ての音符が2分音符になっていますので、音の数が多くなっています。
そのため楽譜が苦手という方は先ほどと同様にまずはドレミで歌ってみましょう。
そして、歌いながら指を動かすという練習も合わせてしてみてください。
この練習ですと、音を出さないですみますので、ご自宅で練習するのにも適しているかと思います。
スタジオやカラオケボックスに行けないときなどは、こういったトレーニングをしてみるのも良いかと思います。
シ⇔ソの指の動きの練習をしましょう。
練習曲5までは隣り合った音のみでの移動しかありませんでしたが、練習曲6以降では音の跳躍があります(三度音程)。
この時注意するポイントが以下の2点です。
- 指の動きがスムーズに出来ていないと、音が動いた時に違う音が出てしまうことがあります。
- 指が同時に2本動くので、指の動きが大きくなりすぎてしまうことがあります。
以下の動画の要領でシ⇔ソの動きを練習してから練習曲6~8にトライしてみてください。
シ⇔ソの指の動きの練習
練習曲6~8
4.ソ・ラ・シ・ドの四つの指を使った練習曲
ドの指づかいを覚えましょう
ここで新しい指づかいが出てきます。ドの音です。
ドの音は「中指のキー」だけを押さえます。(この画像ではわかりやすくするためにあえて他の指を大きく上げています。)
指づかいがわかったら練習曲の9と10もいままでと同じ要領で練習してみてください。
楽器の片づけ方も再度おさらいしよう
第2回目のレッスンは以上です。
最後に楽器を片付けますが、もう一度楽器のお手入れの方法を確認しましょう。
前回はサックスの管内にクリーニングスワブを通すということを勉強しました。
さらに、クリーニングペーパーでキーパッドの水分を取るということも毎回行った方がいいでしょう。
下記のブログページで確認をしておきましょう。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。
レッスンの詳細についてはこちら