こんにちは。長内です。
本日は最初に低音域を使った練習曲を2曲練習していきます。
2つとも4分の3拍子の曲なので、少し注意が必要です。
その後、中音域のド#の指づかいを学習しますが、これは何も押さえない運指です。
なのですぐに覚えられますが、楽器の保持に注意が必要です。
そして強弱記号、新しい音階についても学習していきます。
使用教材
楽譜の苦手な方でも基礎から確実にじっくりとサックスの演奏方法を学んでいける本です。
私のレッスンでは、初心者の方には必ずこの本を使って指導させていただいています。
本日からこの教材も使用していきます。
この曲集は階名(ドレミ)があらかじめふってありますので、楽譜の苦手な方でも、曲の演奏を楽しんでいただけます。
また100曲近くの様々なジャンルの曲が収録されていますので、初心者の方が曲を練習しながら、色々な音楽に触れていくことができます。
この記事の対象の方
- 「サクソフォーン教本」「初級アルトサックスレパートリー曲集」を購入済み
- 低音域ド~高音域ラまでの指使いを学習済み
- テキストp.42、練習曲4までを学習済み。
- 強弱記号については未学習
第13回目のレッスンの内容
- 基礎練習(チューニング・ロングトーン・タンギング)
- カッコウ・17世紀のクリスマス
- 中音域のド#の指使い。練習曲7
- 強弱記号・練習曲8
- ハ長調・ニ長調の音階・練習曲9,10
- ロンドン橋・夕焼け小焼け・荒城の月
この記事の執筆者
私、長内(オサナイ)は中学生の時にサックスを始めて、その後愛知県立芸術大学という大学でクラシックサックスを専門的に学びました。
卒業後はヤマハの大人向けのポピュラーミュージックスクールで講師として仕事をし、現在は私個人の音楽教室でサックスの指導をしています。
サックスの演奏歴は約25年です。
1.基礎練習(ロングトーン・タンギング)
✔チューニング
楽器に少し息を吹き込んで温めてからチューニングを行いましょう。
高いファ#の音で合わせたら、低いファ#の音でも合わせてみましょう。
✔ロングトーン
昨日までに学習した音域すべての音でロングトーンを行ってみましょう。
低い音域は、8拍のばせる必要はまだありませんので、しっかりとした音を鳴らすようにしましょう
✔タンギング
こちらもすべての音域で行います。
出来そうな方はテンポを少しずつ速くしていきましょう。
2.カッコウ・17世紀のクリスマス
✔カッコウ~練習曲10の参考演奏動画
✔カッコウ
それでは前回の続きをやっていきましょう。
このカッコウという曲で気を付けるポイントは
- 4分の3拍子なので1小節は3拍
- アーティキュレーション(スラ―、タンギング)に気をつける
- 低音のドの音をしっかりとならす
以上3点です。
✔17世紀のクリスマス
この曲も低音域のドの音が出てきます。
- 調号のシの♭
- 4分の3拍子
- スラ―の切れ目のタンギング
以上3点に気をつけて練習を行ってください。
3.中音域のド#の指使い・練習曲7
ここで新しい指づかいとして中音域のド#の音が出てきます。
この指づかいは開放の指づかいと言いましてなにも押さえない指づかいです。
ただし、何も押さえないと楽器がぐらぐらするという方もいますので、左手の親指を前に突き出すような感じで楽器を保持してみましょう。
この時、右手で支えようとすると楽器は安定しませんので注意してください。
それでは練習曲7を演奏してみましょう。
4.強弱記号・練習曲8
ここで二つの音の強さ(大きさ)に関する記号が出てきます。
✔メゾフォルテ
この記号は「メゾフォルテ」と言います。
「やや強く」という意味です。
「m」がメゾで「やや」という意味。fが「フォルテ」で強くという意味です。
✔ピアノ
この記号はピアノといいます。
「弱く」という意味です。
ちなみに楽器のピアノは、昔は「ピアノフォルテ」と呼ばれていて「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ『強弱の付けられるチェンバロ(ピアノの前身の楽器)』」という名称が縮まって「ピアノ」と呼ばれるようになったと言われています。
✔大体の音量の目安
この強弱記号の表す音量は相対的なものですので「これくらいの音量」とか「何デシベル」などというように表すことはできません。
ただし、おおまかな目安として、
「サックスを吹いた時に楽に鳴らせる音量」
がメゾフォルテと考えておけば良いと思います。
✔練習曲8
それでは練習曲8を演奏してみましょう。
強弱記号は
「一度出てきたら、その後新しい強弱記号が出てくるまでずっと有効」
と考えます。
つまり1段目の1小節目に、まずメゾフォルテが出てきますが、その後2段目の2小節目の終わりまでずっと、メゾフォルテが維持されると考えてください。
5.ハ長調・ニ長調の音階・練習曲9,10
ここで音階を練習していきましょう。
✔ハ長調の音階
これは以前にも説明させていただきましたが、調号が何も付かない音階です。
✔ニ長調の音階
今回新しく学習する内容です。
ファの音とドの音の二つの#が調号として付いています。
この調号の付き方には法則があります。
- 1つ目の#は必ずファ
- 2つめの#は必ずド
となっています。
つまり、毎回どこに#がついているのか、ということは考えずに、何個の#もしくは♭がついているかだけを毎回チェックしていただければ良いです。
6.ロンドン橋・夕焼け小焼け・荒城の月
ここからは、昨日から新しく取り組んでいる「初級アルトサックスレパートリー曲集」を練習していきましょう。
この曲集はあくまで音楽を楽しむことを目的としていますので、どの曲から取り組んでいただいても構いません。
この記事ではテキストの進行に沿って、取り組みやすいものから順番に解説をしています。
✔p.21 ロンドン橋
この曲ではまだテキストで学習していない音符が出てきています。
後日テキストでも取り扱いますので、ここでは簡単に理解をしていきましょう。
【付点4分音符】
この音符は4分音符に付点が付くことで1.5拍分の長さの音符となっています。
付点が付くと
「付いた音符の半分の分だけ音の長さが足される」
のでしたね。
つまり
4分音符(1拍)+半分(0.5拍)=1.5拍
という長さです。
【8分音符】
この音符は4分音符の半分の長さです。
つまり0.5拍の長さです。
つまりロンドン橋の1小節目はこのようになります。
付点四分音符の途中で2拍目が来ています。
リズムの感じがつかめないという方はこのように歌ってみてください。
音源を繰り返し聞いて、感覚をつかみましょう。
✔p.39 夕焼け小焼け
同じく三段目の1小節目に付点四分音符と八分音符の組み合わせが出てきます。
この箇所は、オクターブキーのまたぎも含むため、少し難しい箇所です。
ゆっくりから練習して、音がひっくり返らないように注意してください。
✔荒城の月
この曲も付点四分音符+八分音符のパターンが出てきます。
また調号として、シの♭が付いていますので、Bisキーを押さえるのを忘れないでください。
以上で第12回目のレッスンは終了です。
中音域のド#のキーでは、楽器の保持が上手くいかない場合が多いので、左手の親指を前に突き出すようこころがけてください。
また、強弱記号は、今後、音楽の表現において非常に大事な要素です。
まずは、記号の読み方・意味をしっかりと理解しておきましょう。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。
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