· 

初心者のためのサックスレッスン 第8回 4分の3拍子・ファ#の指づかい・ハ長調・ヘ長調・ト長調

こんにちは。長内です。

 

今日はまず4分の3拍子について学習していきます。

 

3拍子は拍子感が取りにくいので、徐々に慣れていきましょう。

また新しくファ#の指づかいを学んでいきます。

この指づかいは特に苦労することはないと思います。

そして、ヘ長調・ト長調という言葉の意味と調性についても学習していきましょう。

 

使用教材

楽譜の苦手な方でも基礎から確実にじっくりとサックスの演奏方法を学んでいける本です。

 

私のレッスンでは、初心者の方には必ずこの本を使って指導させていただいています。


この記事の対象の方

  • サクソフォーン教本」を購入済み
  • ドシラソファミの指づかいがわかっている
  • ファ#の指づかいはまだやっていない
  • 3拍子の曲をまだやったことがない
  • ハ長調・ヘ長調・ト長調という言葉の意味がわからない

第8回目のレッスンの内容

  1. 基礎練習(ロングトーン・タンギング)
  2. 4分の3拍子について
  3. ファ#の指づかいについて
  4. ハ長調・ヘ長調・ト長調について

この記事の執筆者

私、長内(オサナイ)は中学生の時にサックスを始めて、その後愛知県立芸術大学という大学でクラシックサックスを専門的に学びました。
卒業後はヤマハの大人向けのポピュラーミュージックスクールで講師として仕事をし、現在は私個人の音楽教室でサックスの指導をしています。

サックスの演奏歴は約25年です。


1.基礎練習(ロングトーン・タンギング)

さあ、今日も基礎練習を行いましょう。

 

今日はチューナーを使って音程を確かめながら吹いてみましょう。

 

チューナーの使い方についてはこちら

 

今日の段階では正しい音程を目指す必要はありません。ただ、それぞれの音がどのような音程になっているかを確認しておきましょう。

 

✔ロングトーン

前述のチューナーを使いながらロングトーンを行います。

 

おそらく音域が低くなればなるほど音程が下がり気味になると思います。

今の段階ではそのままで結構です。

ただ、そのような傾向があるということは覚えておきましょう。

 

✔タンギング

タンギングの練習の時もチューナーを見てみましょう。

 

舌を動かすと今までと音程の傾向が変わると思います。

タンギングをした時に

  • 音程が下がる方は舌先が下に下がっている
  • 音程が上がる方は上に上がっている

という傾向があります。

まだそれほど気にする必要はありませんが、自分がどのような舌の動かし方をしているのかを認識しておきましょう。

 

タンギングの練習は前回と同様以下のパターンで練習してみてください。

2.4分の3拍子について

4分の3拍子とは一小節が3拍でできている拍子です。

今までは4拍子・2拍子というように偶数拍で構成されている拍子のみが登場してきましたが、ここで3拍子という奇数の拍子が登場してきます。

 

この3拍子は初心者の方には取りにくい拍子です。

どうしてもリズムが取れない場合は

  • 「1・2・3」と言いながら楽譜を指さしていく
  • 楽譜に1・2・3と書いていく(下図参照)

といった練習をしてみましょう。

3拍子について理解ができましたら、練習曲の4番と5番をやってみましょう。気を付けるポイントは

  • スラ―がついていないので全てにタンギングを付ける
  • 4番はド→シ♭のクロスフィンガリングに注意

以上2点です。

3.ファ#の指づかい

ここであたらしくファ#の指づかいを練習していきましょう。

 

ファ#の指づかいは左手はソの指づかい、右手は中指のみを押さえます。

画像ではわかりやすくするために押さえていない指は上に大きく上げていますが、使用していない指もなるべくキーに置いたままにしておきましょう。

 

それ以外はファ#では特に気をつけることなどはありません。

 

 

それでは練習曲6番をやってみましょう。

練習曲6番で気を付けるポイントですが

  • 4小節め二つめのファは#(臨時記号は同じ小節内は有効)
  • 二段目のスラ―は途切れているのでスラ―の最初の音でタンギング

以上です。それではやってみましょう。

 

4.ハ長調・ヘ長調・ト長調

✔ハ長調

テキストにすでに出てきていますが、調号(ト音記号の隣の♭と#)が付いていると曲の調が変わります。

 

#や♭がなにも付いていない状態ではハ長調です。

 

詳しく説明すると難しくなってしまうので簡単に説明しますが、これはド(ハ)の音から始まる音階でその曲は成り立っているという意味です。

✔ヘ長調

そして♭が一つ付いているとファ(へ)の音から始まる音階で構成されるヘ長調となります。

✔ト長調

#が一つ付いているとソ(ト)の音から始まる音階で構成されるト長調となります。

このように調号が変わるとその曲の調が変わります。

このことは今のところはそれほど意識はしなくて結構ですが、後々重要になってきますので、なんとなく覚えておいてください。

 

練習曲7~10

改めて確認ですが、このテキストの練習曲は特に指示のない限り♩=72で練習しましょう。

 

練習曲7

それでは練習曲を演奏していきましょう。

まず練習曲7はト音記号のとなりの調号を見てみましょう。

ファの音に#が付いていますのでト長調の曲です。

出てくるファの音はすべて#ですので気を付けましょう。

 

練習曲8

こちらも同様にト長調です。

またアーティキュレーションにも気をつけましょう。

アーティキュレーションとはタンギングをするところしないところの吹きわけのことでしたね。

練習曲7でもそうでしたが1小節ごとにスラ―が付いていますのでタンギングを小節の最初の音ではタンギングを行いましょう。

 

練習曲9

この曲は4分の3拍子の曲です。

また、スラ―は付いていませんので全ての音にタンギングを行いましょう。

 

練習曲10

4分の2拍子の曲です。

これも1小節ごとにスラーが途切れていますのでタンギングを行いましょう。

以上で第8回目のレッスンは終了です。
前回までの内容からの積み上げの部分が多くなってきましたので、復習の部分が多くなってきました。

 

今回のレッスンでわからない部分があった方は前回までのレッスンを再度確認しておきましょう。


私オサナイ(長内)は名古屋の千種区の池下でサックスの教室をやっております。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。

レッスンの詳細についてはこちら

 



関連記事