· 

小さな恋のうた(JUJUバージョン)をサックスで演奏する際の3つのポイント

いつもこちらのブログをご覧くださいましてありがとうございます。
昨日私、オサナイのYouTubeに「小さな恋のうた」を投稿しました。

実はこの曲を演奏するのは2回目なんですが、人気曲ということもありまして改めて録音してみました。

使用している楽譜はアルソ出版の「アルトサックスで吹く Love Songs vol.1」という曲集( こちらでご購入いただけます。)に収録されているもので、JUJUさんがカバーしたバラード調のものがベースとなったバージョンです。

なので原曲のMONGOL800のバージョンとは雰囲気が異なるのですが、このバージョンもなかなかいいかなと私は思っています。

さて、この曲はとても有名ですし人気の曲なので演奏したいと考えている方も多いと思いますが、このバージョンで演奏する上でいくつか気をつけた方が良いポイントがあります。

 

今回「小さな恋のうた」を演奏する上でのポイントを3つにまとめましたのでぜひ最後までご覧ください。

ポイントその1 しっかりとビートを刻む

皆さんノリのいい曲を聴いたり演奏する時ってなんとなく体が動いたりして自然とビートを刻んだりしますよね?

大体のノリのいい曲っていうのはドラムが細かくビートを刻んでいますので、なにも考えなくてもしっかりと曲のリズムに乗って行けたりもします。

しかし今回のようにピアノ伴奏のみでしかもバラードの曲だとどうでしょうか?

ゆったりとした曲なのであまりビート感というのを意識しなくてもいいと思いがちですが実はそれは逆です。

ゆったりとした曲こそ細かくビートを感じましょう。

なぜゆったりとした曲の方が細かくビートを感じなくてはならないかというと、ゆったりとした曲にもしっかりと曲のテンポというものがありますよね?

 

この曲の場合だと♩=82というテンポです。

この中で色々なリズムが組み合わさって曲が出来上がっています。

 

この82というテンポは比較的ゆったり目のテンポですが、間延びしがちなテンポであったりもします。


人間って不思議なもので、ゆったりとした曲では常に細かくビートが刻まれていないとどんどんタイム感が間延びしていって最終的にはどんどん遅く演奏しがちになってしまうものなんです。

逆に早くて演奏が大変な曲は、自分が演奏するのが大変になってしまうにも関わらずどんどんテンポが早くなっていったりしてしまいます。

なのでゆったりとした曲でのんびりと演奏したくなる気持ちもわかりますが、ビートはしっかりと刻み正確なリズムを常に心がけましょう。

ポイントその2 装飾音符は無視して良いです

この曲集の特徴としてたくさんの装飾音符が入っていることが言えます。
これが入っていることでまるで夜のバーで演奏しているかのようにムーディな雰囲気を醸し出しています。

なのでそのような演奏をしたい場合は装飾音符を積極的に取り入れていきましょう。

でもこの装飾音符があることで譜面を読む上で非常に混乱させられるんですよね。

装飾音符って言ってみれば「音符をリズムのどこに入れたら良いのかが曖昧に表記されている記譜方法」であったりもするので同じ記譜でも曲によって全然入れ方が違ったりします。

ちなみに私の場合はこのような装飾音符ががっつり入っている楽譜の場合、初見で完璧に演奏できた試しがありません・・・。必ず最低でも2~3回は吹いて装飾音符の入れ方を試行錯誤した上で完成します。

なので、装飾音符がある場所の演奏が難しいと感じる方はこの装飾音符は省いて演奏することをおすすめします。

だってそもそも「装飾」・・・飾りです。

なくても大丈夫なんですよね。

それに装飾を取って練習することでこの曲本来のメロディーラインが頭の中で整理されますので、装飾音符を入れるための練習にもなったりします。

ぜひまず一度装飾音符を取って練習してみましょう!

ポイントその3 スラ―がないからといって全部タンギングするのは絶対NG!

ポピュラー系のこの手の曲集の譜面って装飾は書いているのにアーティキュレーションはほとんど書いてないことが多いんですよ。

またややこしいことにこの曲で言うとたまーーにスラ―が書いてあったりもするので

 

なので


「そうか!スラ―が書いていないところ以外は全部タンギングをしなきゃいけないんだ!」

って思ってしまいがちです。

でもそれって一番やっちゃいけないことだったりします。

なぜならぜーーんぶにタンギングをつけるのが「小学生のリコーダー」みたいな棒吹きの演奏になる一番の原因だったりするからです。

アーティキュレーションは奥が深いのでその様々なパターンについてすべて解説することは今日はしないですが、この曲に関して言えば同じ高さの音が連続している箇所以外は基本スラ―で演奏しましょう!


以上が「小さな恋のうた」で演奏する上での3つのポイントでした。
あなたの日々の練習のご参考になれば幸いです。


私オサナイ(長内)は名古屋の千種区の池下でサックスの教室をやっております。
初心者の方でも楽器の持ち方から丁寧に指導させていただいております。
またネットからの申し込みの場合は入会金が通常1万円のところを半額の5000円にさせていただいております。
1回のみの受講も可能ですのでぜひレッスンにお越しください。

レッスンの詳細についてはこちら

使用マウスピース

H.Selmer SUPER SESSION アルトサックス D

使用リガチャー

ブルズアイ(Bullseye) リガチャー ブルズEX メイヤーラバーアルト ゴールドプレート BLEXGP-Mey-A

使用リード

RICO リード ラ・ヴォーズ アルトサクソフォーン ミディアムハード

使用楽器

Yanagisawa A992(もう製造されていない型番です。)
現行機種はこちら↓

使用ストラップ

ブレステイキングストラップ

←ブログランキング参加しています。良かったらクリックしてください!


関連記事

www.osanaimusicschool.com Blog Feed

コルトレーンの生涯 【サックスの歴史part.5】
>> 続きを読む

ミュールの弟子たち・日本の黎明期のサックス奏者【サックスの歴史part.4】
>> 続きを読む

様々な編成でのサクソフォンの使用、1940~1950年代ジャズのサックスプレイヤーたち【サックスの歴史part.3】
>> 続きを読む